大腸カメラとは?
大腸カメラとは、先端にCCDカメラを装着した細いスコープを肛門から挿入して大腸の内側を観察する検査のことです。
大腸カメラで分かること
大腸カメラを行うことにより、ポリープやガン、出血、炎症などをテレビ画面を通して観察し診断することができます。
また、必要があれば組織を採取して顕微鏡検査を行うことで、細胞を詳しく検査する生検も行うことができます。
大腸カメラの検査方法

検査前の準備
【問診】
大腸カメラを行う前に、大腸検査の経験の有無や現在かかっている病気、薬剤アレルギーの有無などの問診を行います。
当日か前日にお腹のレントゲンを撮影し、大量の下剤を飲むことが可能かどうかの確認をさせていただきます。
【洗浄液(下剤)の飲用】
洗浄液(下剤)を飲んでもらい、トイレに通っていただきます。
トイレに通う間に、便の色が薄い黄色または透明になりましたら検査可能な合図になります。
下剤の飲用に関しては、病院で飲用していただいても、自宅で飲用していただいても大丈夫です。
【着替え】
検査可能な状態になりましたら、検査着と検査用のパンツに着替えて準備が完了です。
【麻酔】
検査を開始する前に軽い麻酔である鎮痛剤をベッド上で腕から静脈に注射を行います。
検査開始
麻酔が効いた状態でベッドに横になってもらい、検査を進めていきます。
検査中は会話が可能なので、ご質問やご要望がありましたらお伝えください。
検査当日の注意事項

- 検査当日は朝食は摂らず、絶食の状態でお越しください。水やお茶は飲んでいただいて構いません。
- 朝の内服に関しては担当医とご相談の上、必ず服用方法をお守りください。
- 検査当日に体調不良がある方は検査を中止する場合があります。
- 鎮痛剤を使用した場合、検査当日は自動車の運転ができませんのでお気をつけください。(バイク・自転車も含む)
- 検査後に気分が悪くなったりした場合は、すぐにお知らせください。
当院の大腸カメラの特徴

検査のスピードが早い
軽い麻酔(鎮静剤)を使用して、可能な限り苦痛を少なくしています。
肛門から最終到達部位の盲腸までは、大体、3分から5分で到達します。
早い人であれば1分台、2分台で盲腸まで到達する患者さんもおられます。
あまり早いので、患者さんであった大病院の看護師さんから「最後まで見てないんじゃないの?」とクレームを言われたことがありますが、小腸と大腸の境目である特徴的な写真を見せて、最後まできちんと観察したことを再度説明して納得して頂いたこともあります。
早期癌の場合は内視鏡的治療で完了する場合もある
大腸癌に関しても早期であれば内視鏡的治療のみで完了する場合があります。
当院でも積極的に早期癌の治療に取り組んでいます。
当院での内視鏡の結果が、最新ニュースに載せてあります。
他院とのデータを比較して参考にしてください。
日帰り内視鏡手術も実施
胃と同様に日帰りの内視鏡手術も施行しています。
他院で入院しないと取れないと言われたポリープも当院では外来で切除可能かもしれません。
お気軽にご相談ください。
大腸カメラのQ&A

Q .大腸カメラの時間はどれくらいかかりますか?
大腸の長さにより違ってきます。短い人で2分、長い人で30分程度で大腸の一番奥に到達します。
当院での平均の到達時間は5分前後程度です。
軽い麻酔も使用しますので、他院で施行したときよりも楽だったと喜んでいただいています。
Q .大腸カメラの費用はどれくらいですか?
3割負担の方で、8000円から15000円です。
ポリープをとった時は、20000円から25000円かかります。
Q .大腸カメラの検査日、検査時間は決まっていますか?
検査日に関しては、月曜日から土曜日まで毎日です。
ただし、検査時間に関しては、指定があります。
大腸カメラは、午前9時までに来院していただき、下剤を飲んで大腸がきれいになった午後12時ごろから検査を始めさせていただいています。
ただし、診察時間が長引いた際には、診察終了後になりますので、ご了承ください。
すべて予約制になっています。